インタビュー日:2011年5月

財団法人 日本国際連合協会 さま

財団法人 日本国際連合協会 さま

運営コスト削減のためOMRを導入。 内部で作業を完結できるので情報管理面も改善。 デモを見て、意外にもOMR機器がコンパクトだったので驚きました。 USBインターフェイスでOSはWindows、操作も直観的なので、これなら楽に移行できると確認し導入に踏み切りました。

ご要望と実現のポイント

大掛かりなシステムで、専門的な知識がないと扱えないシステムでは困る

一般的なPCを使って直感的に操作できるので、どなたでも使用可能。

情報の漏洩が心配なので、アウトソーシングは心配

OMRシステムを導入することにより、社内で情報を保ったまま作業を完結できる。

内部でできる作業もあるので、なるべくコストを抑えて実施できる方法を探している

ソフトウェアはご相談の上、必要な部分だけ構築するなど、フレキシブルな対応が可能。

サービス概要

お客様 財団法人 日本国際連合協会 さま
運用内容 試験採点
アンケート
ご購入システム OMR機器:SR-3500
読み取りソフト:まるごと君21(マルチレイアウトオプション)

導入の背景

アウトソーシングと手作業採点からのコスト削減が課題でした

財団法人 日本国際連合協会は、民間の立場から国民の間に国連に対する理解と協力を増進し、世界の平和と人類の福祉向上に寄与することを目的として1947年に設立された外務省外郭団体で、国連のA級諮問民間団体である国連協会世界連盟(WFUNA)の有力メンバーとして、国内外で積極的に国連普及活動を展開しています。(http://www.unaj.or.jp/)

私どもの協会で行なっている”国連英検(国際連合公用語英語検定試験)”は、国連の理念である「国際協力」「国際理解」をコンセプトに「真に役立つグローバル・コミュニケーション能力」の育成を目標とした英語検定試験です。

出題は国連の活動に沿って世界情勢・国際時事問題を広く取り扱い、自分の考えや解決策を論理的に伝達する総合的な国際コミュニケーションスキルが求められます。(http://www.kokureneiken.jp/)

幼児~中学生対象の”国連英検ジュニア・テスト”は、イラストを使って英語に自然に親しみ、楽しみながら学ぶことを目的とした検定で、修了後は継続的に国連英検へのステップアップが可能です。(http://www.kokureneiken.jp/junior/)

2008年ごろ、より洗練された英語コミュニケーション能力を身につけたい方向けに”ベーシックトライアル”という新しい試験を新設することが決まりました。
通常試験と同様にアウトソーシングに出していては運営コストが嵩むことで悩んでいたところ、協会内でOMR機器を導入するという選択肢があがったのです。

導入の経緯

導入への障壁が当初の想定よりとても低く、スムーズに移行できました

経費削減の一環で、採点業務を協会内で実現するシステムを探していたとき、OMRメーカー:セコニック社のOMRを見つけ、セコニック社から教育ソフトさんを紹介してもらいました。
すぐにデモンストレーションに来ていただき、その時はじめてシステムを目にしたのですが、それまで”マークシートを読み取るシステムは特殊で大きいもの”というイメージがあったのに、実際は思いのほかコンパクトな機器で驚きました。
USBインターフェイスで処理PCはWindows、視覚的な誘導があるので誰でも直感的に操作できそう。
これならすぐに移行できると確信して導入に踏み切ったんですよ。

また、採点や集計、統計生成等ソフトウェア面については協会内部での開発が可能な為、読み取り処理~データ化までの構築をお願いしたいという当方の要望を伝えたところ、柔軟に対応していただき、変に採点ソフトを売り込まれなかった点も気に入りました。

導入の効果

コストの負担軽減

導入コストも予算内で収まり、当初いちばんの課題だった経費削減が実現できて助かっています。

採点をアウトソーシングしていた時は、解答用紙の紛失が心配なので、担当が業者まで持込み引渡しを行ない、情報漏洩も懸念されるので採点にも立ち会いが必要でしたが、そういった情報管理面も内部で作業することで改善できました。

ソフトの操作に関しても直感的にわかるので、アルバイトにもすぐに任せられるのが良いですね。

データから得られるメリットがありました

コストダウン以外にも良かったことがあります。

国連英検試験では解答用紙の裏面にアンケートを追加し、その結果をHPや広告等を通じて公開できるようになりました。
中でも、他英検資格(実用英検やTOEIC©)と級やスコアの比較を行なうことで受験級の目安を案内できるようになった事が好評です。
内部的にも受験者の属性と受験動向を統計的に把握できるようになりました。
ジュニアテストでは、これまでは手作業採点だった為、成績データとしては得点のみの管理だったのですが、マークシート化したことで、設問毎の解答内容を管理できるようになったことで、問題カテゴリー別の評価や設問毎の正答率等、参加いただ
いた受験者・教室に対して、今後の学習に役立てるデータをフィードバックできるようになりました。

年間5つの大きな試験と、その他模擬試験などに利用していますが、ほぼトラブルなしで運用できています。
ただ、年に2回のメンテナンス保守費用と、マークシート作成にランニングコストがかかるので、こちらももう少し考慮していただけると、もっと有難いですね。

担当からお客様へ

アウトソーシングと手作業採点からの移行ということで担当いたしましたが、やはり最初はシステムを導入すると聞いただけで身構える方もいらっしゃるようですね。

実際にご覧になると、どなたにも扱いやすいよう工夫された機器なので驚かれることも少なくありません。
ソフトも必要なものだけを組んでフレキシブルな対応が可能なんですよ。

導入後はほとんどトラブルもなく、データを活かした新たな展開もされているようで嬉しく思っています。

今回のインタビューで、更なる経費対策として保守研修(協会内で点検)をご希望と伺いましたが、大事な採点業務をトラブルなく円滑に進めていただくため、年に2回の大きな試験直前にしっかりと保守点検しております。
これは私どもの大切な役割ですので、ご理解いただければと思います。

その他ご要望がありましたら、可能な限り努めて参りますので、今後ともどうぞよろしくお願いします。