「妥当性」の確認
「入試シーズンに向けての大切なお知らせ」の続きです。採点結果をさらに詳しくチェックしたい方へ、確認方法をご案内します。
※お願い:この記事は、入試シーズンに向けての大切なお知らせ「採点ミスを防ぐための確認方法」をご覧になった上でお読みください。
採点における「妥当性」を確認するために、以下を検証します。
- 採点結果が想定された範囲に収まっているかを確認し、採点作業に誤りがないことを検証する
- 採点作業に誤りがない前提で出題内容の適切性を検証する
1. 選択肢別解答率チェック ~ 正解選択肢の解答率を上回る、他の選択肢はないか? ~
2. 問題別識別指数チェック ~ 識別指数が「0.0以下(マイナス)」の問題はないか? ~
選択肢別解答率チェック
~ 正解選択肢の解答率を上回る、他の選択肢はないか? ~
選択肢別解答率は、各選択肢がどれくらいの割合で選択されているかを、設問毎に表したものです。
選択肢別解答率では、採点結果の妥当性をチェックします。
解答が、不正解の選択肢に極端に集中している場合、設定した正解の選択肢が誤っているか、正解が複数あった可能性があります。
例えば下の例の 問3(正答率2.5%、正解選択肢「6」)の場合、選択肢「3」の解答率が70%以上に対して、選択肢「6(正解)」の解答率が2.5%しかありません。
このような場合は、選択肢「6」が正解として適しているか、選択肢「3」が正解の可能性がないかを確認してください。
※説明で掲載している帳票は、お客様の帳票と異なっている場合があります。確認箇所が不明な場合は気軽にお問い合わせください。
問題別識別指数チェック
~ 識別指数が「0.0以下(マイナス)」の問題はないか? ~
問題別識別指数は、設問毎に良い問題であるかどうかの目安を「+1.0」~「-1.0」の間で表わしたものです。
識別指数が負の数になった設問は、設問自体に誤りがある「不適切設問」の可能性があります。
識別指数とは、各人の成績と問題の解答状況とを多変量解析したものであり、「+1.0」から「-1.0」の範囲で表示させています。
一般的に問題の正答状況は、難しい(正答率の低い)問題になるほど、成績の良い(得点の高い)学生の方が成績の悪い(得点の低い)学生より正答する率が高くなるものです。
難しい(正答率の低い)問題なのに、成績の悪い(得点の低い)学生が正解率が高いのはどこか変です。
そこで、その問題の正解率と学生の成績との相関関係を調べ、「+1.0」から「-1.0」の範囲にて現したものが識別指数です。
得点の高い学生の方が得点の低い学生より正解する率が高くなる状況が見られる場合は「+1.0」に近くなり、まったく逆の状態のときは「-1.0」に近くなります。
例えば、識別指数が「0.0以下(マイナス)」の問題は、今回の採点対象からは除外して採点し直したり、次回の問題作成の為の参考(悪い例として)資料として使われます。
識別指数が負の数になった設問は、設問自体に誤りがある「不適切設問」ではないか、チェックする必要があります。
下の例の場合、問題番号<001>の識別指数が「-0.26」になっているので、不適切な問題でないか確認が必要です。
※説明で掲載している帳票は、お客様の帳票と異なっている場合があります。確認箇所が不明な場合は気軽にお問い合わせください。
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